両耳はLとRしかない
君は君が思っているほど器用ではなくて
僕は僕が思っているほど不器用でもない
等間隔に配列された生活のノイズが
膨大なチャンネル数のミキサーから
まるで濁流のように電話越しに流れる
スピードを落として
ゆっくり腰をおろして
一服しながら考えよう
君はそのスピードではこれ以上走れないって事を
素直に認めてしまえばいい
ましてや走りながら考えられる訳もない
決断はそれからでも遅くない
決断よりも一休み
また全力で走りたいなら
それは逃げじゃないさ
停滞じゃないさ
笑われたっていいんだ
耳の穴は二つ
君が受け止めなきゃいけない事は
君が決めればいい
君が選べばいい