ロールプレイングゲームのようだ。
仲間が仲間を呼び
くせ者が味方になったり
時には誤解が生じたり。
加藤登紀子じゃないけど
"こんな時代もあったね"と
いつか笑える日が来るのかな
と思いながら
大はしゃぎする皆を見ながら
一人、ほくそ笑む。
スローモーションで流れる景色
静かに消えてゆく喧騒と談笑
そしていつか誰もいなくなる。
そこには僕の抜け殻だけが鎮座していて
半目で少しうつむいたまま
一人、ほくそ笑んでいるのかな。
諸行は無常であると同時に
そんな悟りは救いにもならない。
報われなくても全力で
完投した後のピッチャーのように
僕はゆっくりとベンチに腰掛けたい。
意気地なしな季節とお別れしたいのだ。