ここ一週間は目まぐるしい日々だった。
あいつが逝っちまったから大阪まで駆けつけた。
その集まりはさよならでも別れを惜しむ会でもなんでもなく
ただ酒を呑んで昔の仲間と朝まで騒いだ。
当人もこれで良かったんだと思う。
そうじゃなきゃ困る。口には出さないけどみんなの顔にはそう書いてあった。
最近、受け入れる事に非常に悲しみを覚える。
誰かとの別れもそう、それは決して死別じゃなくても、だ。
大人になる事はイコール何か大切なモノを麻痺させなきゃならないらしい。
かと言って、また会えるさ、とか、見守ってるぜ、だとか、そんなキレイゴトに興味はないし。
必然や運命を信じて生きたい。それは本質的に俺はどこか心の奥底でもしかした、もしかしたらだけど、そんな奇跡めいたモノは信じちゃいないんじゃないかと思うとゾッとする。
だからこうして暮らしてんだ。頑張ってんだ。
人に認められたいだけじゃなく
自分を認めてあげたいのかな。
この世界は私の為にあったのだ
と最後くらい笑っていたい。
ああ、結局俺は自分本位だな。
自分の話ししかしない冷たい奴かもな。
それでもこの突き刺さったままの使命感と
毎日燃える情熱の源を
俺は証明したい。
カート君の事を思い出す。
彼の絶望した矛先はきっと世界に対してじゃないだろう。
これ以上は言えないけど。
やっぱり自分が証明するしかないんだな。
そーゆー生き方を選らんじまったんだから。
印藤