中学のとき、親父の手伝い(サンダル屋)で行った東急のCD売り場で
Run-DMCを買おうか迷っていたことを覚えている。
価格も1,000円だった。ベスト盤、ジャケの雰囲気も覚えている。ブートかもしれないが。
結局、僕は買わなかったわけだが
それは確か僕が転校生の深澤くんに出会いHM/HRを教えて貰う前の話しだから
もしかしたら、あのRun-DMCの怪しいベストを購入していたら今頃、ラッパーになっていたかもしれない(笑)
世の中はパラレルワールドの連続で、そういうことが度々ある。
しかし、「その道を選択しなかったこと」を明確に覚えていることは稀だ。
"「その道を選択しなかった」という選択"
が後々、活きてくることもあるから不思議だ。
"理想は現実に変えられる"
と旧友が歌っているが
僕はハッとさせられた。
当たり前のことだけど、
"現実を生きている中で理想に出会う"
インスピレーションも掲示も閃きも
そういった類いの全ては
現実を生きているから。
そこにセンターラインはないと信じたい
現実の中に夢を見て
夢の中に現実的な暮らしを求めている
僕はそれを笑わない
その人の夢は
その人の現実そのもので
その人の横顔そのものだ。
たくさんの選択をして
10のうち9が失敗でも
最後の1の為に全てを吐き出す覚悟があるなら
握り返してくれる手や縁は
自分にとって勝ち取ったものになる。
勝ち誇らなければずっと挑戦者でいられる。