2014年4月12日土曜日

ギターチャンプロードを終えて。

皆さん、お疲れ様でした。

ご来場のお客様も本当にありがとうございました。

そして優勝の本多弦 君、おめでとう。

最年少にして貫禄たっぷりのプレイと

はにかみ屋さんなところがとても素敵でした。

今から書くのは
"勝ち負け"を決める催し、というテーマの上では
大変キレイゴトかもしれないです。

僕自身、何度も公言してるように
発端はラップのフリースタイルバトルに触発されて始めたイベントです。

出場者一人一人のキャラクター
普段じゃ有り得ない組み合わせ
エンターテイメントとしての歓声と野次(罵声も…笑)

このムードが欲しくて企画してます。

例えば僕が好きなラッパーは
必ずしも優勝する訳ではないのですが
その人のフロウやバイヴスが好きで
その人の音楽への探究心と愛
その人なりの美学を
もっと好きになるチャンスだと思ってます。

ちょっと言い方を変えると
その人の懐の大きさを見ている様な気分になるのです。

それが個人的にはとても勉強になりますし
観に来てくれた皆さんもヒイキなプレイヤーありきで
また別のプレイヤー(特にその対戦相手など)を好きになる
そんなきっかけの場だと思います。

昨夜、登場した24名のプレイヤーは
普段何かしらのバンドや団体に所属してたり
あるいはギターの講師さんだったり
または個人的な音楽愛を試したいだけだとしても
それなりに"看板を背負って来ている"あのムード全体に
僕は拍手を贈りたいと
そう考えています。

当然、相手を負かす事が前提ですから
そこにこだわり、熱くなる瞬間が醍醐味ではあるのですが
結局フロアを行き来しながら皆さんとお話しをさせて頂いた時に
"あの選手のあの立ち振舞いが良かった"と
全く勝敗とは別の意見というか
そういった"オーディエンス個人個人の音楽愛"を確かめ合ってる瞬間が
僕はたまらなく楽しい結果となりました。

ありがとうございます。

それから、
司会
審査員
ホストプレイヤー(バックバンドの皆さん)
ラウンドガール
UST配信スタッフ

こちらの方々も全員ノーギャラで動いて貰ってます。

ただただ、"面白そうだからやるよ!"と二つ返事を頂いた方ばかりです。

彼らも普段はバンドやプロとして活躍し
あるいは役者の方もいらっしゃったりと
多忙な中、それぞれのプライドを持って参加してくれてます。

本当にありがとうございました。

最後に、会場内で幾つかのトラブルに出くわしましたが
僕はあくまで責任者として対応しました。

当然、行儀の良い場所ではそもそもない上に
勝敗を決める場を提供してる訳ですから
ある程度、そういう事態も予測はついてたのですが
個人的にはとても悲しい思いをしました。

お互い、お酒が入っていますし
基本的には情状酌量の気持ちでいますが
このブログにも長々と書いて来た様に
一人一人の音楽愛で満たされている場所を僕は貫きたい。

ただそれだけです。

道徳や倫理、マナーやルール
僕個人にそれを代弁する資格はないかもしれないけど
そこは解って欲しかった。
それだけは解って欲しかっただけに
非常に残念です。

但し、個人的には揉め事や喧嘩は嫌いじゃないです(笑)

あくまで責任者、主催者、そして何より皆の力を借りに借りまくってる身としては
どうかご理解頂ければ幸いでございます。

今回の反省点、経験を活かし
次回【6/27金深夜】
第二回ギターチャンプロードで
皆さんにお会い出来たらと思います。

最後まで読んで頂いて
誠にありがとうございました。

噛み締めるのは
喜びも
悔しさも
人と人の間に音楽がある限り
僕はこれを繰り返して行こうと思います。

印藤勢