2012年6月15日金曜日

光陰矢の如し

ちょうど先週の夜
羽田に向かったのだ。
まるで別人の面持ち
片手にはエフェクターケースのみ。
そう言えば高橋容疑者が捕まった。
やはり空港の検査は厳しかったのだろうか。
そんな事とは無関係に
小鳥たちはチュンチュンと戯れている。
今日は自転車で動こうか悩む。
いつから虫が苦手になったのか、ふと思う。
青空と深緑と公団のグラデーションが安っぽい風景画のようにも見える。
自室の模様替えをしなければと考える。
缶コーヒーとキャスター1がそれを遠ざける。
紫陽花が美しい。
蝶々が愛らしい。
生きる事に多分、意味はない。
では考える事に意味はあるのか。
あのスズメは何を話しているのか。
言葉や言語は本当に必要なのか。
俺は俺を確かめられるのか。
君はそれを馬鹿だと笑ってくれるのか。
遠い国の、そうだな中東か南米辺りの雲になって
人々の生活を眺めたい。
人生の半分以上は夢で構成されているのかもしれない。
身体と魂の境目にずっと隙間風が吹いている。
ちょうどこんな正午のまどろみに似ていた。