2013年11月16日土曜日

僕はエキストラじゃない。

ロールプレイングゲームのようだ。

仲間が仲間を呼び
くせ者が味方になったり
時には誤解が生じたり。

加藤登紀子じゃないけど
"こんな時代もあったね"と
いつか笑える日が来るのかな
と思いながら
大はしゃぎする皆を見ながら
一人、ほくそ笑む。

スローモーションで流れる景色
静かに消えてゆく喧騒と談笑
そしていつか誰もいなくなる。

そこには僕の抜け殻だけが鎮座していて
半目で少しうつむいたまま
一人、ほくそ笑んでいるのかな。

諸行は無常であると同時に
そんな悟りは救いにもならない。

報われなくても全力で
完投した後のピッチャーのように
僕はゆっくりとベンチに腰掛けたい。

意気地なしな季節とお別れしたいのだ。